【薬膳コラム】冷えを改善して妊娠力をUPさせよう!妊娠しやすい体づくりとは?おすすめな食材を薬膳のプロが教えます!

中医学における不妊症の定義とは?

不妊症の具体的な定義は「パートナーが健康であるのにも関わらず、妊娠できないことを言います。」今、増えているのが、排卵日の日にめがけて性行為をし、妊娠できないと考えている人がいます。しかしそれは、「不妊」とは言えません。週に3〜4日くらい性行為をしているのにも関わらず、妊娠できないことを言います。

不妊症の多くは「冷え」が原因です。子宮内が冷えると綺麗な卵子が生成されず、精子が着床しないからです。精子は温かい卵子を好むので、子宮を温めて温かい卵子を排出しなくてはなりません。

中医学では「気(元気の源。パワーの総称)」「血」「津液(しんえき:必要な水分のこと。例えば、鼻水、尿、汗、涙などのことを指す)」が過不足なく滞りなく巡っていると、体の調子が整うと考えられています。この3つが不足していたり、滞ってしまうと体全体に栄養やパワーを送れなくなるので、「不調」が現れます。「不調」は人によって異なりますが、おそらくこのブロクを読んでいる方は「不妊」に不調が現れてしまったようです。そして、冷えが原因だと「血」の巡りも悪くなり、子宮に綺麗な血を送れなくなったり、栄養である「血」を子宮に行き渡らせることができなくなるのも原因と考えられています。

冷えが原因?自分でできる「冷えが原因の不妊症チェック」

  • 手足が冷えている
  • 肌荒れがひどい(ニキビ、吹き出物、しみ、しわ、肌のくすみなど)
  • お腹や腰が冷える
  • 首や肩が凝りやすい
  • 便秘しがち
  • 太り過ぎor痩せすぎ
  • 運動が嫌い、運動をしない生活を送っている
  • 月経トラブルがある(月経痛、PMS、月経不順など)
  • 月経時にどろっとしたレバーのような塊の血が出る
  • 刺すような痛みを感じることがある
  • 甘いもの、冷たいもの、油っこいもの食べ物が好きでよく食べる
  • イライラしやすい
  • 初潮が遅かった
  • 常に下腹部に痛みを生じる
  • 舌の裏側に太い血管が見える
  • 舌の全体が白っぽいのりが乗っている
  • 湯船には浸からず、シャワーだけで済ませる

上記の中で3個以上当てはまると「冷えが原因の不妊症」の可能性があります。今すぐ「冷え」を取り除きましょう!

まさか、こんな生活をしていませんか?

妊娠を望んでいるのにも関わらず、冷えを招いている生活はしていませんか?気づかない間にも自然とやってしまっている可能性があるんです。そんな生活をご紹介いたします。

コンビニ弁当、ファーストフードをよく食べる生活

添加物はなんといっても体を冷やします。疲れた時こそコンビニ弁当やスーパーのお惣菜を選んで買ってしまいたくなりますが、ここは少し我慢をして、簡単なスープでも構いません。しっかりと作って食べてください。また、ファーストフードのご飯は早くて美味しくてついつい食べてしまいがち。しかし、油分や糖質がかなり多く含まれているため、体に負担をかけてしまいます。要注意です。

私もよくやっていたのですが、主人が平日の日中お仕事で留守の時は、一人分のご飯を作るのがめんどくさくなり、ついクリーム玄米ブランやコンビニのお菓子ですませていました。こういう生活もよくありません。自分の行為にはなかなか気づきませんが、他人がやっていたら「この生活、やめよう」と思いたくなるはず。私はこの生活を続けていて、月経がこなくなったので、みなさんも気をつけてくださいね。

甘いもの、油っこいもの、冷たいものをよく食べていませんか?

甘いもの、油っこいもの、冷たいものは「血」をドロドロしてしまいます。「血」がドロドロになってしまうと、月経トラブルや経血時にはどろっとした塊が出るようになったりします。また首や肩のコリにも繋がります。そしてこの「甘いもの」「油っこいもの」「冷たいもの」は消化器官を傷つけてしまうので、体に必要なエネルギーを生成できなくなり、食欲不振や夏バテのトラブルにも繋がります。そして婦人科疾患に多いのがこのドロドロの血を持つ人たち。子宮内膜症や子宮筋腫などのトラブルの原因にもなります。食生活を見直していく必要があります。

「夏場でも冷たいものは食べたり、飲んだりはだめなの?」という質問をよくされます。答えは「はい」です。冷えで悩んでいる方は特に夏場でも最低常温のものを口にすることが肝心です。しかし、温かいものばかり食べ続けるのは、人付き合いが悪くなってしまいます。なので、ご飯は冷たいものを選んだら、飲み物は温かいものを飲むなどしてください。薬膳の世界では「バランス」を重要視します。そう考えるだけでも、気が楽になりますよね。

露出の多い服装をしていませんか?

スタイルを良く見える法則として「3首」を見せるという考え方があります。しかし、その3首を冷たい空気に触れてしまうと体が冷えてしまいます。冬の時期に高校生や大学生であろう若い女の子たちがミニスカートで生足で出歩いている姿をよく目にします。思わず「もう少し着込んだら?」とお節介を焼きたくなるほど。私も若い頃はこんな格好をして、外を出歩いていたのかもしれません。そんな私は今冷えで悩んでいます。少しずつ改善しつつあるものの、冷えには変わりありません。

仕事着にスーツにパンプス、という方も多いかと思います。ズボンの下にレッグウォーマーを着用するなどしてみてください。

体を冷やすものの取りすぎ?

「冷え性」という自覚がある方は、なるべく温かいものを選んで口にしている人が多いです。しかし果物を食べるときはどうでしょう?体にいい果物はほとんどが体を冷やす性質を持っています。夏に出回る果物(バナナ、マンゴー、スイカなど)は夏に火照った体を冷ます性質を持っているため、体を冷やします。また、秋に多く見かける「梨」や「柿」はとても体を冷やします。しかし、これらの果物がドライフルーツになると話は変わって来ます。「ドライ」のものは「太陽に浴びてできる」と考えるので、ほとんどが体を温める性質に変わります。冷えている人は積極的に「陽」の要素が強い食材を取ることをおすすめします。その第一歩に「ドライ」のものを食べるのはとても素敵なことです。

冷えが原因で月経トラブル多発!

中医学では、「月経は健康のバロメーター」として考えます。

そして月経と深く関係している臓腑があります。それが「腎」です。腎は簡単に言うと、生殖器官、ホルモンなどを管轄しており、別名「生命力の貯蔵庫」とも呼ばれているほど。この腎は温かい状態でないと活動しません。また「腎」は血の生成もしている臓腑なので、体が冷え、腎を冷やしてしまうと血がうまく作り出せず、月経トラブルの原因に!

不妊症の大半は月経トラブルで悩んでいます。スムーズな月経こそが妊娠に繋がるので、月経トラブルを回避させましょう。それには規則正しい食生活が一番です。内臓関係の内側のトラブルは外側から治療するより、内側から治療するのが一番いいです。根本要因を解決しましょう。

妊娠したいなら「冷え」を改善しましょう

上記でもお話しましたが、「腎」は別名「生命力の貯蔵庫」と呼ばれています。妊娠する鍵は「腎」にあります。薬膳の世界では「不妊で悩んでいる女性の9割は冷えている」ということが言われています。ほとんどの人が「冷え」が原因で妊娠がしづらい体質になっています。さらに、体が冷えると気血の流れが悪くなり、「血瘀(けつお)」という血の巡りが悪い病名がくだされます。「血瘀」とは簡単にいうとドロドロになった血のことを言います。自然界が冷えているときは川の流れも凍るため悪くなるという考えがあります。人も自然も同じ動きがあるという教えです。栄養を運ぶ血のめぐりが悪いと体に十分な栄養を行き渡らせることができません。体を温めしっかりと栄養を子宮にまで送ってあげましょう。

ストレスを抱えていませんか?

体が冷えている人の多くはストレスを抱えている可能性もあります。中医学ではストレスは「気」と深く結びついています。「気」とは簡単に言うと人間の体に潜むパワーのようなもの。「気」がない人は元気がない人だったり、体が冷たい人のことを言います。冷え性の人は「気」のめぐりが悪くなります。上半身は熱を持っているのに、下半身が冷たいなどの特徴があります。

「気」の交通整備をしてくれる、別名ストレスの臓腑と言われている「肝」。仕事が忙しい、子供が欲しいのになかなかできないなどのストレスを感じることで「肝」の働きがストップします。「肝」の働きは気の交通整備をしてくれる他、血の量を管理する場所でもあります。妊娠には「血」がとても大切です。「肝」の血がうまく調整してくれないと、月経不順や月経痛のトラブルになります。そうなればホルモンバランスが乱れ、妊娠できにくくなるという訳です。「病は気から」とよく言われますが、それがこのことです。「肝」を悪くすると、様々な症状を引き起こしかねません。

自分の冷えの体質を知って「食生活」を改善しよう!!

中医学では冷えの原因は4つあると考えます。「虚弱(きょじゃく)」「血瘀(けつお)」「気滞(きたい)」「痰湿(たんしつ)」の4つです。この体質によって食べ物のアドバイスの仕方は異なってきます。自分がどの体質なのか、把握していきましょう。

虚弱体質

  • 元気がない、やる気もない、声が小さいなど
  • 太りたいけど太れない
  • 下痢をしやすい
  • 冷えがひどい
  • 顔色が白い

などの特徴があります。このタイプの人には「気」を補って妊娠力を強くします。体を温める力も弱っているため、体を温める食材を一緒に食べていきましょう。

【気を補う食べ物】

山芋、鶏肉、はちみつ、うるち米、もち米、かぼちゃ、いわし、鮭など

血瘀(けつお)

  • 月経痛がある。刺すような痛みを感じる
  • どろっとした経血がある
  • 卵巣や子宮に筋腫がある
  • 肩や首が凝りやすい

などの症状が現れます。血瘀とは血の巡りが悪いことをいいます。子宮や卵巣に綺麗な血を送れないので、着床しにくい体質です。血の巡りをよくしてあげる食べ物を積極的に食べましょう。

【血の巡りをよくする食べ物】

黒豆、黒米、青魚、黒砂糖、カカオなど黒い食材を多く食べましょう。

気滞

  • ストレスを感じやすい
  • お腹が張って痛む、また胸や脇も痛む
  • 食欲が不安定

などの症状が現れます。この人は体の上半身は熱を持ち、下半身は冷えている状態のことをいいます。

【気のめぐりをよくする食べ物】

玉ねぎ、鮭、金柑、柑橘類など

痰湿

  • むくみがひどい
  • 尿や汗の分泌異常
  • コレステロール値が高い

などの症状があります。薬膳では「奇病(きびょう)は痰湿にあり」と言われるくらい、この体質の人には様々な症状を聞き出します。この体質の人には、体の余分な水分を出してあげる食材を積極的に食べることをおすすめします。

【体の水分を出す食材】

あずき、緑豆、黒豆、とうもろこし、バナナなど

最後に。私も妊娠したかったけど、妊娠ができなかった。

私は、結婚して2年が経ったときに「そろそろ子供がほしいな」と思い、いつでも妊娠できるようにと基礎体温をつけ始めました。基礎体温をつけ出して1ヶ月程度はこの日が高温期、低温期、排卵日っていうのが目に見えてわかったので、「妊娠って意外に楽勝なのでは?」と思いました。しかし、そんな安易な考えが不幸を呼び、私はこの後から月経が半年こなくなってしまいます。その原因は簡単に言うとストレスなのですが、この時専業主婦をしていた私は「ストレスなんて絶対にない!」と思っていました。ひとつ考えられるのが、主人がそのころ仕事が忙しく、主人の精神がやられていたことが原因だったと思います。「いってらっしゃい」と玄関先で見送った後、目から自然に涙が出てくる日々。掃除機をかけていても、洗濯物を干していても、お皿洗っているときも、自然に涙が出る生活を3ヶ月間続きました。私の精神も崩壊寸前していた矢先、「生理がきていない」ということにふと気づいたのです。そんな中でも、基礎体温はつけていたのですが、もうガタガタ。高温期や低温期の分かれ目もわからないし、ましてや排卵日なんて全くわかりませんでした。産婦人科に基礎体温を持っていくと「ストレスだね。ところでなんで来たの?」と言われ、悲しい思いをしたことがあり「もう西洋医学には頼りたくない」と強く思った日でした。それから、薬膳の食材手帳を本屋さんで買い占め、勉強する日々。そして黒豆ごはん生活を始めました。月経が止まってから半年経ってしまいましたが、月経がきて、その月経で第一子を妊娠することができました。たかが食事、されど食事。長くコツコツと続けていくことが、一番だと気付き、食生活の大切さを身にしみてわかったときでした。

妊娠しづらい体質と言われても、諦めずに、「これ!」と決めたことを長く続けていってほしいと思います。

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