黄耆とは??どんな効能があるの?
薬膳や漢方を勉強していると耳にする黄耆。一体どんな効能があるのか皆さんご存知ですか?
黄耆ってなに?
黄耆は補気強壮薬として漢方や薬膳に使われています。補気強壮薬とは、気を産生する元である胃腸系を強め、気を補うことを言います。
黄耆の効能
- 止汗作用
身体弱っている自汗に用い、利尿を促すことによってその汗を止める
- 補気作用
貧血・顔青・めまいなどの陽虚証に用い、脾胃を補い、陽気を巡らせ、上昇させる作用がある
- 排膿作用
熱のないできものに用い、排膿を促し回復を早める。
- 利水作用
貧血・低血圧などの虚弱体質及び消耗性疾患を患い体力が弱っている者、その利水作用によって浮腫を解消する
疲労と黄耆
疲労とは何らかの原因により臓腑の働きが失調し、気血津液・陰陽が不足するために身体の精気が減少し、慢性的に衰弱することを言います。気の不足には臓腑では脾が大きく関与します。脾は、食べ物からエネルギーを吸収し、それが気や血の原料となるのです。まさに「気血生化の源」と呼ばれるだけあります。脾の機能が衰えれば原料が供給されず、気血不足になるということです。
黄耆の奇経は肺、脾なので気血を生み出す脾を優しく元気づけているということです。
どうして疲れるの?
我々人間はどうして疲れるのでしょうか?
- 仕事でパソコンと向き合って疲れた
- 苦手な場所に行って疲れた
- 気を使う人と一緒に仕事をした
- 立ち仕事で疲れる
などなど・・・人によって様々ですが、薬膳・中医学ではどのような原因があるのでしょうか?
- 体質虚弱・・・先天的虚弱体質
- 労倦・・・過度な労働、過度な思慮、過度な房事
- 飲食不摂生・・・暴飲暴食、偏食、過度な飲食
- 久病・・・大きな病気、慢性疾患者
- 老化・・・腎性の衰退
などの原因が挙げられます。
どんな症状なの?
元気がない、疲れやすい、倦怠感の他どんな症状があるのでしょうか?
- 声に力がない
- 食欲不振・消化不良
- 泥状便
- 汗が勝手に出る
- ほてり、のぼせ、口が渇く
- 無月経、経血量が少ない
- 視力衰退、目がかすむ、目の乾燥、ふらつき
などが挙げられます。
黄耆を摂取すると上記の症状が緩和されると中医学では考えられています。
どうやって使うの?
お茶を入れるパックに適量を入れ、スープとして飲むのが簡単でおすすめです。日々飲むお味噌汁や、ちょっとしたスープにいれるだけで、薬膳スープに大変身しますよ。毎日クタクタな私も、黄耆のスープを朝飲んでやんちゃザウルス(子どもたち)と遊んでおります。平日、頭脳仕事をしている主人も疲労困憊状態で、黄耆のスープをおいしく日々飲んでくれており、男性にもおいしく頂ける生薬となっております。朝鮮人参より即効元気!みたいな感じはありませんが、日々飲み続けると効能を発揮できるような生薬です。なので朝鮮人参より高価ではありません。続けやすい生薬のひとつです。
みなさん是非ご賞味あれ!
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