乾燥肌には種類がある?自分のタイプを知って自分に合った食材を摂ろう!薬膳・的に肌を潤す食材をご紹介!

肌がかさかさになったり、乾燥が気になるなどの肌トラブル。こうした肌荒れは体内のバランスが崩れている証拠です。中医学では「肌は内臓の鏡」と言われ、体の中の不調を表しています。
乾燥肌になってしまう人はどんな人?
肌と陰虚の関係
体内の水分が不足して、臓腑や組織器官を滋潤できず、また、体の中に熱が残っていてほてりやすい人に現れやすいです。体力やエネルギーが低下して、冷え疲れている状態です。水分量のバランスが悪いため体の熱を冷ますことができず、のぼせや肌の乾燥を引き起こします。
陰虚タイプの代表的な症状
- 微熱
- のぼせ
- ほてり
- 喉が渇きやすい
- 汗をかきにくいなど
原因は?
- 生まれつき虚弱
- 香辛料の取りすぎ
- ストレスによる気血のうっ血
- 過労
- 病気の長期化など
陰虚タイプの人におすすめな食材
- 山芋
- 黒豆
- チーズ
- ヨーグルト
- 卵など
肺気虚タイプの人
肌と肺の関係
乾燥肌になってしまう人は「肺」の機能が低下しているためと中医学では考えます。「肺」は水分を司り、その他の臓腑を潤す働きがあります。肺の働きが弱ると、体の水分を肺から送ることができなくなり、肌に潤いが与えられず、乾燥してしまうと考えられます。肌の乾燥は水分が十分に肌に運ばれていない証拠です。肺の気の不足(肺気虚タイプ)が考えられます。
肺の主な仕事は「呼吸を受け持つ」働きがあります。そして中医学は「吸う→吐く」と連動する呼吸運動は全身の気を動かす原動力になっていると考えます。薬膳では呼吸のことを「宣発・粛降(せんぱつ・しゅくこう)」と言います。呼吸は「吸う→吐く」で1セットですが、その中で「吐く」に伴う気の動きやその結果生まれる働きを「宣発」と言います。宣発は主に気を上へ、外へ動かす働きをしています。宣発の働きが弱いと、飲食物を消化して得られたエネルギーや栄養(水穀の精微)を全身に特に体の表面である皮膚や毛へと行き渡らせれなくなり、皮膚が乾燥するといった症状があらわれます。
肺は皮毛と関係が深い(「肺主皮毛」肺は皮毛を司る)
体の中で肺に対応するのは皮毛です。「肺在体合皮、其華在毛」(肺は皮と関係が深い、肺の状態は毛に現れる)という言葉があります。「皮」と「毛」でわかれていますが、「皮毛」と関係が深いと捉えてください。皮毛といっも実質的には皮膚のことです。
肺は上記で述べた「宣発」の働きを通して、エネルギーや栄養を体の表面に行き渡らせます。皮膚が温まり、潤っているのはこのエネルギーや栄養をもらっているからです。皮膚からしたら、「肺さん、いつもありがとうございます」というわけですね。
肺気虚タイプさんの代表的な症状
- 汗が多く出る
- 抵抗力が弱り、風邪をひきやすい
- 冷え性
- 無気力
- 弱々しい咳
- 動くと息切れなど
肺を強くする食材一覧
- 山芋
- もち米
- 氷砂糖
- 銀杏
- アスパラガス
- 葡萄
- 桃
- 甘酒など
心血虚タイプの人
肌と心の関係
心には「血や脈を受け持つ働き(心主血脈)」があります。中医学は、「体内のすべての液体は、自分だけでは流れることができない。気の力を受けて、初めて流れることができる」と考えています。血液もそうです。血が正常に流れるためには「血」、血の通り道である「血脈」、血を動かす「気」が必要なのです。この3つの内1つでも欠けてしまうと、血は正常に流れません。血、血脈、気の中心はなんといっても「心の気(心気)」です。気にとって心気がきちんと働いていることが、正常な血の流れの前提だからです。
気血の不足がすすむと肌を潤すことができなくなり、肌が乾燥し、化粧ノリが悪くなります。また、顔色が白っぽく艶がなくなります。中医学では「心の花は顔に咲いている」と言われるように、いきいきとした顔の血色は心の状態に関わってきます。
心は体の皮膚と関係している(心部於表)
中医学は心を「陽の中の太陽(陽中之太陽)」といい、「心の位置」「火の象徴としての心の性質」を表す言葉として使っています。また心気には、全身の脈を拍動させ、血を体の隅々まで届ける働きがあります。そこで陽の中の太陽はこの強大なパワーを表現にぴったりな言葉とされてきました。
体の内側と外側は「内=陰」「外=陽」と分けることができます。そこで陽の中の太陽である心は体の一番外側、つまり皮膚と深い関係があると考えられました。また、心は「火の象徴(※五行学説より)」でもあるので、皮膚が火のように熱く、赤く、明るくなる病気は特に心の影響が強いとされてきました。皮膚の炎症や湿疹等にみられる症状です。そこで中医学に「痛みや痒み、皮膚の感染症の多くは心と関係がある(皇帝内経素問より)」という言葉もあるほど。
心は「火の象徴」であるため、心が強すぎると体内の熱が上がりすぎ、砂漠状態になり肌の水分が蒸発して必要な水分もなくなってしまうと考えます。
心血虚の代表的な症状
- 動機
- 不眠
- 夢を多く見る
- 忘れっぽい
- 精神不安
- 驚きやすい
- 顔に艶がない
- めまい
- 爪や唇の色が薄いなど
心を強くする食材
- なつめ
- 竜眼肉
- ライチ
- いわし
- 牡蠣
- 卵
- うなぎ
- アーモンドなど

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