白飯をお粥に変えて、体をリセット!
みなさんは「お粥」を積極的に食べていますか?
私達、日本人は「お粥」とは、体調がすぐれないとき、風邪を引いたときに「消化の良い物だから」と言って、傷み疲れた胃腸を温め休ませる食べものとして扱われています。なぜ胃腸を休ませると、体が回復するのか?その理由は、私達の体は食べ物の吸収や消化によって維持されている他、胃腸の調子は肉体的・精神的状態を一番大きく左右すると中医学では考えます。胃腸が元気であれば、体調がよいということになります。 また、赤ちゃんが初めて口にする食べ物が「お粥」。一方、人生の最後のご飯も「お粥」です。お粥って不思議ですね。これぞ私たちの健康にふさわしい食事といえるでしょう。
お粥の十徳
お粥には10の優れた点があると、日本では「赴粥飯法」に記載されており、また中国や香港でも昔から言われています。
- 顔の色艶が良くなる
- 力が出る
- 寿命が伸びる
- 安らかになる
- 頭が冴え口の中が爽やかになる
- 消化が良い
- 病気を防ぐ
- 飢えを満たす
- 渇きを癒やす
- 便通が良くなる
お粥は体を温める他、急いで食べることができないので、ゆっくり食べ満腹感が味わえるという素晴らしい食事。香港ではこのお粥にプラスして自分の体調に合わせた食材を組み合わせるとか。 私は朝と夜はと「サムゲタン風のお粥」を食べています。薬膳からみる鶏肉の効果は
- エネルギーを与えてくれる(補気)
- 疲労回復効果
- 消化に良い
- 体を温める
という効果が期待できます。このお粥を朝晩食べることによって、朝は仕事の活力につながり、夜は仕事の疲れを取ってくれるという目的で食べています。また、寒い冬場は生姜をたっぷり使って体を温めて一日のやる気を出していていました。
白飯をお粥にするとどのような効果が期待できる?
- 五臓六腑が健康になり、体調が良くなる→五臓六腑が正常に働くのは、体が温かくないと正常に活動しません。
- 病気が治りやすい、かかりにくくなる→体の体温が上がると免疫力が上がり、病気しにくくなります。
- 肌が綺麗になる→シワをはじめ老化の原因は冷えが深く関わっていると考えられている。
- ダイエットにも効果的→体の余分な水分を排出してくれる
- 精神安定にも!→イライラや鬱の人の特徴は体が冷えている人に多いだとか。体の冷えはココロの冷えにもつながります。
薬膳粥の誕生
中医学から(薬膳)粥をみると、私達人間は生命を維持するためにまずは空腹を満たします。「腹が減っては戦はできぬ」という言葉があるように仕事も中途半端になってしまいますし、肉体労働にも力が入りません。しかし、毎日毎日健康とは限りません。特に昔は病に冒されやすく病院もありません。そんなときに病気なって食欲がない、夏場の蒸し暑さで食欲減退。最悪の場合、お医者さんに診てもらい、生薬煎じて飲んでいたそう。でも、どの生薬も口に合わず、消化吸収がよいものとしてお粥に生薬を追加して食べていたのが薬膳粥と言われています。 「医食同源」の考えから生まれた薬膳粥は、体の悪い部分を治すものではなく、心とカラダのバランスを整えて健康増進を目指すものでもあります。未病や病気を訴えている人の体質や体調にあった食材と生薬を組み合わせていけるかどうかが私達「国際中医薬膳師」の腕の見せ所。未病や病気にならないように予防していけるということを目標にしていけるといいですね。
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