【薬膳コラム】「血流」をよくして「血流美人」!もしかして「冷え」と関係があるの?症状と解決策を知りたい!薬に頼らないために薬膳のプロが教えるオススメの食材やレシピもご紹介!
血流美人とは?
人間の体に栄養を運んでいる「血」。この「血」の流れがスムーズにいかなければ、私たちの体に不調は出ます。その不調の出方は人それぞれで、例えば顔色や唇の色が悪くなる人、肩や首が凝りやすい、月経に異常がで始めたなどあります。私が考えるにはこのどれもが「血流が悪い」と考えます。この血流が体の中を滞りなく流れている人は、不調を感じにくいです。心当たりがある人はぜひ今日から養生のポイントをしっかり抑え、生活にいかしてみてくださいね。
そもそも血流とは?
中医学で考える人間のメカニズムはとてもシンプルです。「気」「血」「津液」の3つで構成されています。この3つが過不足なく滞りなく巡っていることが健康であると中医学では考えます。その中の「血」は主に「栄養を運ぶ」働きをしています。なので血の巡りが悪い人は栄養が上手に運ばれていないと考えます。また血が上手に作れない人は血の巡る量が少ないので、体に栄養素がうまく運ばれず、支障が出てきます。
血流が悪くなると引き起こす症状とは?
- 血がうまく作り出せない人は消化器官が弱っている可能性があります。中医学では消化器官である脾(ひ)の働きで人間に必要な気血を作り出すと考えます。この脾の働きが正常であれば、夏バテや食欲不振にもなりません。しかし脾が弱い人は普段から下痢気味な人、元気がない人、月経が長く続く、胃下垂などのみられます。
- 血が少ない人は栄養を体全体に運ぶことが困難になるので、血流が悪いと考えます。上記で述べたように消化器官である脾が弱っている可能性も十分考えられます。さらに血の量を管理する働きである「肝」という臓腑の機能が低下している可能性も高いです。ストレスの影響をおおいに受けやすい臓腑なので、「結構わたしイライラしやすいかも?」と思ったら「肝」が弱っている可能性が高いです。他には髪に艶がない人や、爪に異常がある(薄いや割れややすいなど)人は要注意!
- 1、2は不足しているシリーズをお話ししましたが、最後は滞っているシリーズについてです。血が滞っているとそこの部分が刺すような痛みを感じたり、どろっとしたレバーのような経血がみられることが多いです。これは血の巡りが悪いと考えます。血の巡りが悪いと気の巡りも悪くなります。大量出血したら気を失う人がいるように、血の中には気が存在します。血の巡りが悪くなっているというとは気の巡りも悪いです。気の巡りが悪いと、胸や脇が張るように痛む、食欲が不安定などの症状が出ます。
セルフ血流チェック!
私が考える血流美人チェック!この問いにレ点がたくさんつく人は、血流おブスさんの可能性があります。今が改善のチャンス!!
- たくさん食べているのなかなか太れない
- 全然食べていないのに体重が増加してしまう
- 普段から下痢(軟便)気味
- 元気なのに「元気ないの?」と言われてしまうことがある
- 月経がなかなか終わらない
- イライラしてしまうことが多い
- 爪や髪に艶がない
- 顔色が青白い
- めまいをよくする
- どろっと経血がある
- 刺すような痛みを感じる
- 首や肩が凝りやすい
- 胸や脇が張るように痛む
- 食欲が不安定
- お腹がよく張る
上記の中で3個以上当てはまったら、あなたは血の巡りが悪い「血流おブスさん」の可能性があります。
冷えと血流
みなさんこのような体験はしたことはありませんか?冬に薄着で外出したら肩や首が凝りやすくなった。また頭が痛くなったなどの経験はありませんか?首や肩がこることや頭が痛くなることは冬場の寒い空気に触れることで血の巡りが悪くなり、痛みを生じます。
具体的に、肩には大きな筋肉があり首には大きな脈が通っているため、冷えの影響を受けやすく、血管や筋肉が冷えで縮小し、「こり」に繋がります。また、冷えが原因による頭痛には頭を締め付けられるような痛みが伴い、首、肩、背中の筋肉も縮小させ、脳に老廃物が溜まり頭痛が起こるというメカニズムになっています。
上記で代表的な例をあげましたが、他にもたくさんあります。月経痛やむくみ、膝や腰が痛む、不妊症、ストレス、など「冷えと血流」トラブルはたくさんあります。体に不調が出たら病院へ行き、薬をもらって治療するのが当たり前です。例えば、月経痛や頭痛で受診したら鎮痛剤を処方してもらい、不妊症で悩んでいる方はホルモンバランスを整える薬をもらったりなどあります。薬膳の起源である中国でも風邪を引いたらまず西洋医学に頼って風邪を治療します。そして次は東洋医学である漢方に頼って風邪や病気の原因を根本から治していきます。例えば月経痛で悩んでいる人は1回だけ月経痛があったわ!なんて人ほとんど知りません。その場の痛みを西洋医学の知識を借りて治し、次は根本原因はなんなのか?というのを探ることが大切です。それは冷えが原因の可能性もあります。お近くの漢方薬局さんでご相談されてみてはいかがでしょうか?
養生のポイント
甘いもの、脂っこいもの、冷たいものの食べ過ぎは血の質をドロドロにしてしまいます。意識的に摂取量を控えましょう。冷たいものは夏場でも同じです。暑いからといって、冷たい飲み物を摂取しすぎると湿痰(しつたん)といって、ドロドロの血や水分の原因になります。この湿痰が根本的な原因で、子宮筋腫や卵巣嚢腫などの病気になりかねません。夏場でも自分の体温以下のものはとらないようにしましょう。といっても、なかなか現実難しいところもあります。冷たい食べ物を食べるときは一緒に温かい飲み物を摂るというルールを決め、上手に付き合いましょう。
オススメの食材
《黒い食べ物を食べて血流UP!》
中医学では黒い食べ物を食べると血の巡りをよくすると言われています。
- 黒豆
- 黒米
- 黒ごま
- わかめ
- 茄子
- 昆布
- 青魚
- プルーン
- チョコレート(※カカオ成分70%以上のもの)
- ナッツ類
など。上記のものを積極的にご飯に取り入れましょう。
目指せ!血流美人に!オススメレシピ
《簡単黒豆ごはん》
《黒ごまを使った簡単レシピ》
《茄子を使った簡単レシピ》
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