風邪を引いた時の漢方の選び方(1)

以前、中医学を学ぶには。。。というブログで「病気をせずに生活を送れる考えを学ぶ」と書きました。みなさん熱心なので私のブログを読んでいる方も多いと思います。いつもありがとうございます。

 

病気をせずに生活を送れる考えを学ぶことが一番大事(あくまでも私の考え)なのですが、風邪を引くときは誰にでもあります。私もつい1ヶ月前は風邪をひいてしまい、長いこと格闘しました。そのとき手元に漢方がなく対応しきれずだったのを後悔していますけども。苦笑

市販の漢方の薬で治るのが一番手っ取り早いですよね。知識を持っているだけでもかなり違うかと思うので、是非参考までに。

風邪の始まりには「葛根湯」という言葉は聞いたことありますか?

これでは、全ての風邪のはじまりには葛根湯が効いてしまいそうな言い回しですよね。もちろん風邪をひいたら葛根湯という処方も考えられます。しかし、ごく一部の風邪にしか効きません。そこを頭の中に入れておいくだけでも、漢方を知っているような感じになりますよね。笑

感冒(風邪)を治す漢方の本など市販でも売っているかと思いますが、どの本にも感冒は一番最初の項目に掲載されているかと思います。それだけ感冒にかかる方が多い、それだけ重要視されてきていることがお分かりになるかと思います。感冒の項目が一番最初にない場合は「辛温解表(しんおんげひょう)」「辛涼解表(しんりょうげひょう)」の表記になっているかと思います。そうでない本を手に取ったら一旦購入を考えてみてください。笑 私の手元にある教材ないしは本はすべて感冒・辛温解表が一番最初にきています。

 

それでは、症状とその症状にあった漢方薬についてご説明しますね。すこし前置きが長くなってしまってすいません。このブログを読み終わったら目が大変疲れるかと思いますので、是非「補気」「補血」をしてリラックスしてくださいね。笑 あと頭も使いますので「補血」「補腎」も忘れずに。なので「補血」はたくさんとっても大丈夫かと思います。

薬膳や漢方について興味のある方はご存知の方も多いのかな?と思いますが、、、(ちなみに私は薬膳を勉強する前はまったく知らなかった方剤ですが・・・笑 本当に葛根湯しか知らなかったです苦笑)

麻黄湯について説明していきます。

本当に昔からの薬なので、今の私たちには効きすぎるので処方を間違えると大変なことになりかねません!この麻黄湯を使う時の症状は

  • 発熱悪寒
  • 汗がない(肌もさらさらしている)
  • 頭痛
  • 手足が痛む(←あまり感じられないかもしれません)

ここで大事なのが「発熱悪寒」です。それと痰が白い・鼻水もサラサラしていることもかなりの特徴です。痰が白い・鼻水がサラサラということは体が冷えているという証拠です。頭に置いといて欲しいのは、白い・サラサラは体の中が冷えているということ。しかし、先ほど現代の人には強すぎる薬。というふうに綴りましたが、インフルエンザのような症状が出たら麻黄湯は効きます。それくらいの強い風邪・感冒のときに使用することをおすすめします。

 

そもそもなぜこのような風邪の症状が出てしまったのか?ということを今からご説明しますね。

私たちの体は「衛気(えき)」という気で風邪(ふうじゃ)やアレルギーなどから体を守っています。風邪(ふうじゃ)は字のごとく風邪(かぜ)とも読みます。ふうじゃは風邪を運んできます。風邪と一緒にいろんな邪気を運んできます。本当に厄介者です。その邪気が衛気に勝った時、風邪をひいてしまう仕組みです。(おおまかに)

邪気にもたくさんの種類がありまして、今は麻黄湯の説明をしているので麻黄湯に関連する邪気をご説明したいと思います。風寒の邪気(寒い邪気)が衛気と戦って風寒の邪気が勝利してしまい、衛気の働きである、体を温める作用を失ってしまい、悪寒がします。しかし体の中にもまだ戦う力が残っているので侵入してきた風寒の邪気(外から入ってきた邪気)と正気(体の中の気)が戦います。まだ体の中は元気なので戦う力はとても残っています。力が強いもの同士で戦うので激しい戦いになります。なので発熱が起きます。さらに、邪気を吸い込んでしまった体は一番最初に入ってしまう臓器は「肺」になります。その肺の影響によって咳が出たり、痰が出たりします。

 

なのでこの風邪をひいた時は

  • 汗をかいていないから汗をかかせて体の中の邪気を飛ばすこと
  • 咳や痰が出るので肺を強化してあげること

が大事になってきます。

麻黄湯には「麻黄」「桂枝(けいし)」「杏仁(きょうにん)」「甘草」が入っています。まさに「辛温解表(しんおんげひょう)」です。いものを食べて邪気を発散する、悪寒がするなどの症状で体をめなくてはならないというイメージで持っていただければ少しは理解できるのかなと思います。

まず、麻黄には辛温の作用があるので、汗をかかせ、体内の邪気を飛ばすことができます。また肺にも入って咳や痰にも効果が期待できる君薬(くんやく)です。そして桂枝はシナモンの生薬バージョンなので、体を温めて麻黄を助けてくれます。杏仁は肺にいきます。咳を止めてくれます。そして甘草は調和の力があります。

 

インフルエンザのような症状が出た場合にこの麻黄湯を飲むと効くみたいです!是非ご自宅に1箱準備しておくのも悪くないですね。

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