月経痛の薬膳(5)
今日も風が強く少し冷えますね。でも今週はとても暑くなるとニュースで見ましたが寒暖の差が激しいので本当に体調には気をつけましょうね。やはりこの時期は体を壊しやすいのです。
さてさて、月経痛の薬膳のお話。今日で最後になります。
最後は、
肝腎不足証(かんじんふそくしょう)
という月経痛についてお話しします。
先天的な原因や過剰な性生活などにより、肝の蔵血作用が低下し、腎の精がうまく作り出されない、つまり腎精不足を起こしてしまう症状になります。
肝の働きは2つありましたよね?(4月の肝の薬膳を受講されている方は覚えてくださってたら嬉しいですが・・・?笑)そのうちの一つが血を蓄える働きをするのです。その働きが低下=血虚の症状に繋がります。女性は生理に月に1回あるので、さらに悪化していきます。
症状としては、
- 月経中または後に、下腹部がシクシク痛む
- 腰がだるい
- 経血量は少ない、色は淡い
- 耳鳴り、めまい、眠れない
- 物忘れがひどい
- 寝汗、手のひらの汗が目立つ
などの症状になるかと思います。
治法としては、肝と腎を補うことによって痛みを和らげます。
お勧めの食材としては、
枸杞子(くこし)、山芋、黒豆、白木耳、かに、エビ、すっぽん、牡蠣、黒ごま
などを摂取してみてください。
肝と腎は親子関係(※五行学説)です。特に仲の良い親子関係です。他の臓腑と比べ物になりません。肝腎要(かんじんかなめ)と言われるほどこの2つの臓腑は大事です。男性、女性共に大事ですが、とくに女性の我々は常に気をつけて補っていかなくてはなりません。
腎の臓腑は年齢が重なるにつれて目に見えて劣化がわかります。五行学説の中では、腎が悪くなると、髪・歯・耳・膀胱などに症状があわられます。と書いてあります。年が重なると、白髪になったり、髪の毛にツヤがなくなったり、歯は抜けたり、耳は遠くなる、おしっこは近くなるなど・・・そういうのが何千年前からも言い伝えられてきました。
本当に中医学ってすごいな、素晴らしいな、と思います。
枯れたお花にいい肥料を与えても元には戻りません。予防策として食事から見直してみてはいかがでしょうか?
みなさんの症状が少しでも軽減されることを願っています。
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