月経不順のときって何を食べたらいいの?おすすめのツボの場所、食材をご紹介♡
月経不順の定義ってなに?
「月経不順は個人差が大きく、症状は様々」
月経周期は卵巣で作られる卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)によって決まります。この2つのホルモンが正常に働いていると、卵胞期、排卵期、黄体期、月経期の4つの段階を経て、毎月規則的に月経が繰り返されていきます。
卵子が卵胞の中で成熟するのが卵胞期で、成熟した卵子は受精しないと、おりものと一緒に膣から排出されます。その後、不要になって剥がれた子宮内膜は血液と共に体外に排出されます。これが月経で、平均25〜38日の周期で繰り返され、一回の月経は通常3〜7日続きます。月経の開始から排卵までの約2周間は卵胞ホルモンが分泌され、排卵から次の月経までの約2週間は黄体ホルモンが分泌されます。
月経時に痛みや不快な症状の多い月経困難症、月経の数日前から痛みや深いな症状が出始め理月経前症候群など、月経や月経に伴う症状は人それぞれなのです。
人それぞれと言いますが、代表例をざっくりあげていきますね。
- イライラする
- 怒りっぽい
- 落ち込む
- 憂鬱
- 集中力がなくなる
- 頭痛
- めまい
- 疲れやすい
- 不眠
などなど神経症状がメインになりますが、他にも
- 便秘
- 胸が張る
- むくむ
- ニキビ
- 食欲が増したり落ちたりする
などです。あくまでも一例です。
月経×肝
月経前のホルモンバランス変化が、体に不快な症状を及ぼす、いわゆる月経前症候群(PMS)の状態を中医学では「肝の血の不足により、体内の気が停滞している」と捉えています。
中医学で「気」とは体を正常に動かすためのエネルギーのことを指します。また、邪気が体に侵入してくるのを防ぐ「バリアー」みたいな役割も果たしています。詳しくは以前、記事にあげた「薬膳ってなあに?気について」を御覧くださいな♡
体の気が渋滞を起こさないように、交通整理をしているのが「肝」です。「肝」は「血(けつ)の蔵」と呼ばれ、全身の血を管理しています。それとともに、肝自体も血の栄養で動いています。中医学では月経前に血が子宮に集まる時期と考えるので、他の部分では不足しがちになります。よって肝の血も不足し、気を停滞させないようにする作用が低下し、体に様々な症状が現れます。
上記で説明したように肝には気の交通整理をする働きがありますが、同時に血液、津液の交通整理をする働きもしています。
その蔵象として以下の表のような現れ方をします。
内部の状態 | 外部の状態 |
気の流れが滞る | 乳房や脇・脇腹が張る、または痛む 気持ちがふさぐなど |
気の流れが多くなり、過剰に働いてしまう | 頭痛 目の痛み 耳鳴り イライラするなど |
内部の状態 | 外部の状態 |
気血の停滞 | 乳房や脇・脇腹が張る、または痛む 各種月経異常(周期の乱れ、生理痛、無痛月経)など |
気血の過剰 | 血を吐く、鼻血 目が充血 顔が赤くなる |
内部の状態 | 外部の状態 |
津液の滞り | むくみなど |
上記の表を見るように、月経不順と肝の作用は深く関わっているといえます。
「女性の病気は肝にあり」と中医学では言われています。体が少し変化してきたら、肝を労ってあげてくださいね。
女性特有の生理機能への影響
肝は子宮と深い関係です。それは経脈が関わっています。月経・おりもの・妊娠・出産といっら女性特有の生理活動は、どれも脈(衝脈・任脈)の働きに支えられています。
そして肝の疏泄は、奇経を含む経絡の気血の流れにも大きな影響力を持っています。そこで肝の疏泄に問題があると、衝脈、任脈にも影響し、様々な婦人科の病気となって現れるのです。この影響は下記の通りです。
- 生理痛
- 生理中に乳房が張る
- 無月経
- 産後、母乳が少ない
- 不妊症
- 生理中の頭痛
- 月経周期の短縮
- 月経の血の量が多い
- 月経が長い
- 不性器出血など
男性も要注意なのです!
男性に支給はありませんが、男性にも衝脈・任脈は通っています。では男性の任脈・衝脈は一体どこと繋がっているでしょうか。それは「精室」と繋がっていると考えられています。
つまり肝の疏泄は、男性器の働きにも、大きな影響力があるということです。そこで、肝の疏泄に問題があると、それは衝脈・任脈への影響を通じて、様々な男性の病気としても現れます。それは以下のとおりです。
- 性欲の低下
- インポテンツ
- 射精不全
- 陰経が勃起したままになる
- 血精など
月経不順によく効くツボ
月経不順が気になる方はまず、合谷(ごうこく)というツボを押してみましょう!
画像で文字を書いたのですが、念のため・・「手の甲側の親指と人差し指の付け根の骨が交わるくぼみ。強めに押す」
合谷は万能なツボで、様々な症状を和らげてくれます。ここのツボは感冒、頭痛、咽頭痛、歯痛、目の充血・腫れ・痛み、難聴、意識障害に良く効きます。体内の熱を冷まし、体表の邪気を取り除きます。気の巡りを改善して痛みを和らげます。耳の聞こえをよくしたり、視力を回復させる効果が期待できます。精神を安定させたり、意識を回復させるとも言われているのが合谷なのです。
月経過多や過少月経のように経血量にトラブルがある方は、「血海」のツボを押すことをおすすめします。このツボは生殖器の血液循環をよくし、症状を改善すると言われています。血海は冷えを和らげる効果もあるので、足腰の冷えがありつらい方にはおすすめです。冷えが原因の肩こりにも効果があります🙆
月経不順を改善する食材
かぼちゃ、小豆、クコの実、黒豆、玉ねぎ、なつめ、レーズン、プルーン、牡蠣、ほうれん草、バナナなど
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