自分の体質を知りましょう

中医学で考える病気になる考え方

中医学には人間と自然界は一体であると考えます。これは「整体観念(せいたいかんねん)」と呼ばれ、中医学の基本です。整体観念とは人間、動物、自然、水、空気などすべてのものが統一している要素であり、お互いに関係しあっています。また統一の要素の一部が変化すれば全体に影響が及ぶとされています。

この統一体は常に統一されているとは限りません。無数の要素はそれぞれ常に変化しています。この変化は、「陰と陽のうち移り変わり」という考え方で、陰陽学説という哲学で説明されています。陰には「月、下、寒、冷、静、女、春夏」などの性質を持っており、陽には「太陽、上、温、暑、動、男、秋冬」などの性質を持っています。統一体のすべてはこの陰陽の性質を持っています。

陰陽は活動的で強くなったり、弱くなったりしますが、常に同じくらいの強さの存在になるようにはかっています。陰陽のバランスが取れた状態は、統一体が最も安定した状態そのものなのです。

陰陽の例として、一年を通してみてみると春から夏にかけて陽が強くなり、秋から冬にかけて陰が強くなります。暦上の季節の変わり目のことを春分、夏至、秋分、冬至といい、春分と秋分は陰陽の強さが同じで、夏至は陽の極み、冬至は陰の極みになります。

陰陽の強さと弱さ(偏勝(へんしょう)、偏衰(へんすい))

陰陽の強さのどちらかの強弱があまりに強すぎると、偏りが修正されなくなります。強くなりすぎた場合を偏勝、弱くなりすぎを偏衰といいます。

宇宙全体を大きな統一体として考えれば、私達の体はそれを構成する要素であります。私達の体の中にも陰陽があり、この陰陽のバランスがとれている状態を健康といえます。

しかしバランスが崩れてしまい、陰陽の強弱が生じると、全身に影響が及び、体調が悪くなります。

自分の体調が悪くなったら、どこに症状が現れるかを把握すること

中医学のバイブルとされる「皇帝内経(こうていだいけい)」には、

「飲食は庶民を養うものであり、人を生かす本である。上古の人が天寿を全うできたのは、飲食に節があるからである。」

と書かれています。これは「食べ物は人が生きるうえで欠かせないもの。その食べ方には原則があり、節度を持って食べてきたからこそ、長生きできた」という意味。

人間はそれぞれ、性別、年齢、顔、身長、考え方も違います。同じように、体質の弱いところや強いところも違います。例えば女性の場合、月経痛がひどい人もいれば、月経痛の辛さを知らないで閉経してしまう人もいます。更年期ものぼせがひどい人もいれば、イライラが止まらなくなったりする人もいます。はたまた、更年期障害すら感じない人もいます。

このようにいろんな人がいるのは当然のことです。自分が体調を崩したらどこに症状が出るのかは人それぞれ。それは体質を知れば、防げることが多いのです。

自分の体の中の陰陽のバランスはどのように乱れているのか、補わなければならないのか、それとも減らさなければならないのかを知りましょう!

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