【薬膳コラム】むくみの原因と対処法。冷えが原因の可能性も。薬膳のプロが教えるオススメな食材をお伝えします。

むくみは病気そのもの

女性の多くの悩みである「むくみ」。現代ではむくみは「ただ体の水分が鬱滞(うったい)しているだけ」と軽視されていますが、中医学の中でむくみは「水腫(すいしゅ)」と言って立派な「病気」として捉えられます。むくみが原因で様々な症状を引き起こされます。そのむくみの原因はあなたの冷えかも。

そもそもむくみとは?

西洋医学での考え方では、人の体はリンパ管でリンパ液を全身に送り出しています。この働きは、不要になった老廃物を血液から回収し、細菌などから体を守るためです。そして体が冷えるとリンパ液が凍ってしまい、体内に鬱滞(うったい)してしまい、体の表面にむくみという症状で現れます。

一方、中医医学の考え方は、体の中に余分な水分が停滞し、皮膚まで水分が流れ込み、これが甚だしくなると「むくみ」という症状として現れます。全身における体内の水分の生成や水分代謝の働きが低下して起こる症状として考えられています。中医学では体内に必要な水分は、単体で動くことはできません。この水分が体の中を過不足なく滞りなく巡るのに一番大事なのが「気」の存在と考えます。この「気」の働きによって、水分は体の中を巡ります。なぜ「気」が不足するのかというと、空気から侵入してくる邪気の仕業・飲食の不摂生・働きすぎなどの原因により、「脾(ひ)」の働きである「気」を作るという働きができなくなり、「気」が上手に作れなくなっているということか考えられます。また、水分代謝をコントロールする臓腑が「肺」と「腎」の働きも失調していると考えられます。体が冷えると「腎」の働きが一気に低下し、気のめぐりを一気に悪くします。そうすると水が体内に溜まり込んで「脾」を傷め、むくみがひどくなるというのが考えられます。

圧倒的に多い女性のむくみ

むくみで悩んでいる半数以上は女性と言われています。まず、女性ホルモンの影響で月経前から月経中はむくみやすいと言われています。排卵前は卵巣ホルモンが多く分泌され、むくみが目立たなくなります。しかし、排卵後には黄体ホルモンが多く分泌され、むくみやすくなります。月経中はこれらのホルモンが急激にその変化に体が追いついていけなくなり、下半身のむくみや、イライラに繋がると言われています。

また、中医学では昔からむくみについて取り上げられています。約2,000年前に書かれた中国の医学書では「女性は陰に属し、湿邪にいつも触れている(洗濯物、お皿洗いなど、水周りの仕事が多い)からむくみやすい。陰に属しているということは下半身に症状が出やすい」と言われています。

まんねりむくみ

私は長い間むくみで悩んでいる方を「まんねりむくみ」と呼んでいます。私も以前はそうでしたが、むくみが長期期間で続いている人の特徴としては、「足が夕方になるとパンパンになるのよ。」と皆口を揃えて言います。これは明らかに体内の水分が鬱滞している状態をさします。むくみは女性に圧倒的に多いです。これは上記で書いたように「女性は陰に属している」というのが一つの原因だと言われています。水分代謝をコントロールする「腎」と気を生成する「脾」が傷つけられているとも考えられるので、そこの臓腑を強くする必要があります。また、冷えが原因で体の水分を凍らせてしまい、鬱滞させている原因も考えられます。

まんねりむくみのセルフチェック

  • 虚弱体質である
  • 下半身の冷えがひどい
  • 便が下痢やネトネトした便が多い
  • 疲れた顔で無気力
  • 少し動くとすぐ疲れる
  • 風邪をひきやすい
  • 週の半分以上は外食または買ってきたお弁当
  • 朝は冷たい食事(ヨーグルトや野菜ドリンクなど)で済ませている
  • むくんでいるところを押すと皮膚の戻りが遅い
  • 舌の側面が歯の跡が付いている

3つ以上当てはまる人は「まんねりむくみ」の疑いあり。

急なむくみ

「急なむくみ」というとパッと想像つく人とつかない人がいらっしゃるかと思います。中医学では一般的に腰から上のむくみのことをさします。主に「肺」との関連が深く、軽い症状では「鼻水」や「痰」といった症状もみられます。「熱」を帯びているのが特徴なので「歯が痛いな〜」と思ったらむくみの影響で顔が腫れていたという方も多いです。

急なむくみのセルフチェック

  • 発症が急
  • まぶたがむくむ
  • 腕や足がむくむ
  • 全身がむくむ(特に上半身)
  • 体が重だるい(特に頭)
  • 食欲がない
  • 咳や発熱がある。または寒気
  • 便が乾燥している
  • 口が渇く
  • 舌が体に対してぶよっとしている

上記の症状で2個以上当てはまったら急なむくみの証拠。このケースは外界からの侵入が原因とされます。

養生のポイント

  1. 発汗や利尿のある食べ物を食べる
  2. 生まれつき虚弱体質でむくんでいる人には消化の良いもの食べる
  3. あっさりとした味付けのものを食べる
  4. 食塩は控えめ(もしくは禁塩)
  5. 生物・冷たいものは禁忌
  6. 脂っこいもの・甘いものも禁忌

オススメな食材

発汗作用があるもの

生姜・唐辛子・ねぎ、紫蘇など

MIHOのワンポイント

発汗性のある食べ物を食べることで汗として水分を出します。そうすることでしっかりと体の余分な水分を排出できます。しかし、汗として人間に必要なパワーもなくなってしまうので、補気も必要です。

利尿作用があるもの

小豆・冬瓜・とうもろこし・緑豆、ハトムギなど

MIHOのワンポイント

利尿作用のある食べ物を食べることで、尿として余分な水分を排出します。一番効果的なのは発汗作用のある食べ物を食べることですが、尿として排出するのもとても重要です。

消化にいいもの

とうもろこし・大豆・棗(なつめ)など

MIHOのワンポイント

消化器官にいいものを食べるというとは中医学では「脾(ひ)」にいいものを食べるということになります。「脾」はむくみの原因である水分を嫌います。「脾」を強くすることでむくみから脾を守り、食欲不振や便がネトネトする原因を防ぎます。

おすすめなレシピ

生姜とネギを使ったレシピ!風邪のときでも効果を発揮しますが、むくみ予防やむくみを改善してくれるレシピです。[kanren id=”445″]

ハトムギご飯の関連サイトhttps://www.hakubaku.co.jp/omugi-lab/takikata/haigou/

緑豆ご飯関連サイトhttps://tomiz.com/recipe/pro/detail/s-201309-07a-01

 

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